豪州からベルリンへ

ドイツの生活、学校、ドイツ語 そして豪州の思い出

ベルリンからも読める“青空文庫”でベルリンが舞台の森鴎外の“舞姫”を見てみた

海外に住んでいて、時々、日本の本が読みたいな~と思うことがある。
洋書などは、オンラインでフリーで読めるサイトがたくさんあるが、
日本の本はほとんどない。
アマゾンの書評などを読んで、フムフム~と納得しているだけである。
新しい本や流行の本はないが、”青空文庫 “では、日本の文学作品が読める。
ベルリンのことが出てくる森鴎外の“舞姫”もあるし、夏目漱石、ドストエフスキー
のカラマーゾフの兄弟(日本語訳)もある。
和辻哲郎作品もたくさんあり、お気に入りである。
森鴎外”舞姫“にベルリンの地名がどのように書いてあるか、見てみた。
ブランデンブルク門、ウンテルデルリンデンなどなど。
ベルリンを漢字で伯林と表記している。
ブランデンブルク門とは、NHKベルリン支局です~の後ろに必ず出てくる門であり、
ベルリンを象徴するものといえば、この門である。
ベルリンは城郭都市だったので、関税門なのである。
門はドイツ語でTor ( トー )であり、サッカーでゴールをしたときも、
トーーーーーーー!!!!とドイツ人は叫ぶ。
ウンテルデンリンデン( Unter den Linden )とは、菩提樹の下という意味で
ブランデンブルク門からの大通りの名前であり、菩提樹の並木道である。
森鴎外は、ベルリンの大学を自由な雰囲気の大学と書いているが、確かに、
ベルリン自由大学(Free University of Berlin)が現在あるが、設立は戦後の1948年なので、森鴎外は、ベルリンを自由な雰囲気??だと察していた??
ベルリンが自由なのかどうか、まだ実感がないが、これから楽しんで見て行こうと思う。確かに、いろいろな人種がいるな~。

ベルリンは、クラシック音楽鑑賞からサッカー観戦まで!!


ベルリンの魅力は、なんといっても、首都であり、欧州でロンドンに次ぐ大都市、
激動する歴史を垣間見れるとともに、ベルリンフィルのコンサートホールから、
ブンデスリーガ、ヘルタベルリンのオリンピアシュタディオンまで。
息子と母親の趣味が真逆でも、対応できる都市なのです。
これは素晴らしい。
豪州は、自然の宝庫でしたが、グレートバリアリーフに熱帯雨林だけ。
現在は、ベルリン国際映画祭が2月15日まで開催されていますし。
将来的にも、楽しめそうでワクワクします。
音楽に関しても、現在では、テクノやアンダーグラウンド系でも有名なベルリンらしいです。クラブもたくさんあるとか。
少し年代が違うので、もう少し若ければこれも楽しみだったでしょう。
カフェもたくさんあり、チョコレートも豊富で、また、有名なバウムクーヘンのお店
Rabine ( 南西部ステグリッツ地区 ) は、お散歩圏内でワクワク。
3月まで改装中で、店内で堪能できなくて、残念でしたが。
モールオブベルリンも最近できたとか。
近隣のシュロス通り(南西部)は、第2か、第3くらいの繁華街らしく、デパートも
モールもあるので、必需品は、ここだけで、すべて済んでしまいそうです。
オーガニック商品(BIO)も豊富で、ベルリンの水道水もきれいらしいです。
少し足を伸ばすと、森や湖もありますね~。
これから、viel Spaß ( たくさんのお楽しみ )をベルリンで発見して発信していきたいと
思っています。
ベルリンでほしいものは?といえば、太陽の光かな。
これは、豪州で、浴び過ぎてきましたので、まあ、いっか。

ドネルケバブサンドは、ベルリンからはじまった?!


ベルリンに来て、まだ、1か月ちょっとしか経っていないが、何回も
食べているものがある。息子は、1週間に1回は、食べよう!というものがある。
それは、ドネルケバブサンドである。
ドネルケバブは、トルコ料理で、ドネルとは、回転すること、
ケバブとは、焼き肉のことである。
確かに、お店の真ん中で、肉が回っている。これが、ドネル(回転)か~。
ドネルケバブを注文すると、パンを温めて、半分に切って、その中にガーリックソース、野菜たくさん、回転している肉を削ぎ切りにして、その中にサンドしてくれる。3ユーロなり~。
息子のお気に入りである。肉が美味しいという。
野菜とのバランスもいい。
ドネルケバブは、トルコ料理だが、ドネルケバブをパンにはさんだものは、
ベルリン発祥なのだ。
1960年にトルコからドイツに移民としてやってきたヌルマンさんが、
1972年にベルリンで露天からはじめたのが、このドネルケバブサンドである。
2013年にヌルマンさんは、残念ながら80歳で逝去した。
2011年にトルコドネル協会もヌルマンさんを考案者として認定しているが、
ヌルマンさんは、特許を取らなかったので、ヌルマンさん自身にいまだに、
利益はもたらされていないという。
だから、このドネルケバブサンドは、トルコ移民の歴史と苦労した物語に
想いを馳せながら味わいたいものである。
ベルリンには、数多くのお店があり、また、欧州全体でもいろいろあるらしい。
本来の肉は、羊肉らしいが、いつものお店は、牛肉だった。
日本人も、とんかつサンドとか、てんぷらサンドとか、欧州でやれば、
流行るかもしれないな~と思いながら、これからも、ドネルケバブを食べようと
思っている。

ベルリンのテレビ塔は、どこにある?

元旦早々に、ベルリンのテーゲル空港に到着して、タクシーでホテルに向かう。
タクシー運転手はトルコ人だ。親切そうな人で、重いスーツケースを運んでくれた。
空港からでも、ベルリンのテレビ塔が見える。
テレビ塔があるところが、アレクサンダープラッツだ。
午後14時ごろというのに、もう夕暮れ時のような雰囲気だ。
ベルリンの夕暮れは早い。16時すぎには、もう暗くなりはじめる。
翌日、テレビ塔に行ってみる。Sバーン(電車)で、アレクサンダープラッツで下車。
駅前に、ド~ンとそびえ立つ、ベルリンのテレビ塔。
207メートルのところには、レストランもある。
テレビ塔の一番高いところで、368メートルだ。
日本で言えば、東京タワー。
1月2日なので、テレビ塔に昇るのにも、2時間待ち。
下から眺める。寒い。熱帯地方の豪州から来た私たちにとっては、寒すぎる。
メルボルンのユーレカタワーは88階。展望台になっているが、メルボルンは他にも
高層ビルがあるので、目立たない。
ベルリンのテレビ塔は、目立つ。近隣に高層ビルがない。
1969年にオープンしたBerlin TV Tower.
このあたり、アレクサンダープラッツは、旧東ベルリン。
アレクサンダープラッツも含む、中心街のミッテ地区はもと東ベルリン。
ベルリンのおもしろさやワクワクは、こんなところから来るのかもしれない。
激動の歴史がここにはある。
東って何?西って何?
1988年にベルリン観光でチェックポイントチャーリー検問所から東ベルリンに
バスで入ったのを思い出す。東ベルリンは、西ベルリンとは違い、街に広告がないというのが、その当時大学生だった私の第一印象。
あの時から、27年の歳月が過ぎたわけだ。
人生は、特に目指したわけではないけれども、成り行きでこの方がベストだろうと進んでいくことがある。そんな感じで、ベルリンにたどり着いた。
そして、今、息子とアレクサンダープラッツでホットチョコレートを片手にベルリンテレビ塔を見上げている。

大晦日発の飛行機はお得? ドイツ、ベルリンの物価は?

12月31日の23時40分にメルボルンを出発。機長もわざと離陸を遅らしたのか、
20分ほど遅れで、離陸時には、眼下には、カウントダウンの花火が見えた。
あけましておめでとう2015年ということで、メルボルンの花火に願いをこめる。

エティハド航空で、アブダビ経由。アブダビで4時間のトランジットタイムがあったが、
何回かの荷物検査で、空港も広く、時間はあっという間にすぎてしまった。
アブダビからは、共同運航のベルリンエアー。
ベルリンエアーは、CAが全員男性で黒い制服なので、なんともすっきりした機内。
CAは男性の方がいいじゃない。重労働だし。ドイツの合理性を垣間見る。

テーゲル空港に到着。あ~、ドイツに来たんだ。
まずは、空港内のパン屋さんやカフェの値段が気になってしまう。
安い。否、豪州時代は、物価が高かったので、比較して、思わずこう言ってしまう。
豪州は、空港で売られているサンドイッチが9ドル。(日本円換算で900円くらい)
(日本のコンビニで200~300円くらいのもの)
クロワッサンなども4ドルで、400円。
もちろん、ベルリンでは、半額くらい。(空港でも)
ほっと一安心で、おいしそうなパンを買い求めました。
豪州に比べると、パンがおいしい~。
ベートーベンも小さいころ、パン屋さんになりたかったのがよくわかります。
豪州からやってくると、ドイツは、食べ物がおいしく感じられます。
ドイツ、ベルリンの物価は高いのか安いのか?
住んでみて、日本と同じくらいといってよいかもしれません。
豪州が、高すぎるのです。

ドイツ人の好きな言葉 gemütlich とは?

ベルリンのお店を見てみると、お花や家をデコレートするお店がたくさんあることに気がつく。また、本屋やキオスクで目につくのは、住まい関連の雑誌だ。

Wohnung ( 住まい ) という題名の雑誌がたくさんおいてある。

日本では、ファッション雑誌がほとんどだが、ドイツでは、住まい、家関連の雑誌が

ほとんどである。

以前、ドイツ人の家庭に3か月ホームステイをしたことがある。

その時も借りた部屋は、ピンクの壁でシャンデリア、ここは、小さな宮殿ですか?というような部屋だった。自分をインスパイヤーさせるために、壁をピンクに塗ったという。ドイツ人は壁の色を変えたりも、よくするらしい。

夜になると、キャンドルに火をともして、雰囲気を楽しむ。

ベルリンの本屋さんを眺めていると、本屋にソファーがおいてあり、自由に座って本を読んでいる人も多い。ドイツ人はじっくり本を読むのも好きなのだろう。

インテリア雑貨のお店は充実している。部屋をデコレートする商品がたくさんある。

反対に、ファッションのお店は、つまらないかもしれない。

まず、洋服でも女性用のバックでも、色は黒か茶色である。

もっと、いろいろな色や形のバックを女性は望まないのだろうか?

 

つまり、ドイツ人は、家や住まいを大事にする国民性なのである。

家で快適にすごす、家でのんびりと楽しむことを大切にしているようだ。

これが、ドイツ人の好きなことば、gemütlich (心地よい) につながっている。

洋服やファッションは質素だが、家は快適空間にする、これこそがドイツ流であるようだ。

また、ドイツ人の好きなことばとして、散歩(spazierengehen)がある。

ドイツ人は散歩が大好きである。公園や森や街でもよく歩く。年配の夫婦がよく手をつないで散歩している光景はほほえましい。

 

時間に追われている日本人、外見や見栄、ファッションを非常に気に掛ける日本人は

ドイツ人の生活から学ぶべきものがあるのかもしれない。