ドイツ人の好きな言葉 gemütlich とは?
ベルリンのお店を見てみると、お花や家をデコレートするお店がたくさんあることに気がつく。また、本屋やキオスクで目につくのは、住まい関連の雑誌だ。
Wohnung ( 住まい ) という題名の雑誌がたくさんおいてある。
日本では、ファッション雑誌がほとんどだが、ドイツでは、住まい、家関連の雑誌が
ほとんどである。
以前、ドイツ人の家庭に3か月ホームステイをしたことがある。
その時も借りた部屋は、ピンクの壁でシャンデリア、ここは、小さな宮殿ですか?というような部屋だった。自分をインスパイヤーさせるために、壁をピンクに塗ったという。ドイツ人は壁の色を変えたりも、よくするらしい。
夜になると、キャンドルに火をともして、雰囲気を楽しむ。
ベルリンの本屋さんを眺めていると、本屋にソファーがおいてあり、自由に座って本を読んでいる人も多い。ドイツ人はじっくり本を読むのも好きなのだろう。
インテリア雑貨のお店は充実している。部屋をデコレートする商品がたくさんある。
反対に、ファッションのお店は、つまらないかもしれない。
まず、洋服でも女性用のバックでも、色は黒か茶色である。
もっと、いろいろな色や形のバックを女性は望まないのだろうか?
つまり、ドイツ人は、家や住まいを大事にする国民性なのである。
家で快適にすごす、家でのんびりと楽しむことを大切にしているようだ。
これが、ドイツ人の好きなことば、gemütlich (心地よい) につながっている。
洋服やファッションは質素だが、家は快適空間にする、これこそがドイツ流であるようだ。
また、ドイツ人の好きなことばとして、散歩(spazierengehen)がある。
ドイツ人は散歩が大好きである。公園や森や街でもよく歩く。年配の夫婦がよく手をつないで散歩している光景はほほえましい。
時間に追われている日本人、外見や見栄、ファッションを非常に気に掛ける日本人は
ドイツ人の生活から学ぶべきものがあるのかもしれない。